No.228

Reach of the sky

子ども扱い
ランのことをまだ子供だと思っているのは犯だけじゃなく、親正とリチャードもそう。普段はあまり意識してないけど、「今、あいつ家でひとりでいるんだ」と気づいたとき、二人は示し合わせたようにあの家へ向かうだろうな。犯と全く同じセリフを口にしながら。

親正もリチャードも家族といえる人を失った経験はあっても、完全にひとりになることはなくて、ランの孤独は本当の意味で理解することはまだできない。それでも寄り添おうとする気持ちが、自然と行動に出るんだろうな。

もちろん、ヤブという保護者的な存在もいるし、彼も彼なりにランを大切に思っている。とはいえ、それがランの孤独を埋めるものかと言われれば、また別の話なわけで。

ランには、孤独を埋めるための答えを自分で見つける強さはあるけど、どこかで犯の存在を感じられる「何か」も必要なのかもしれない。たとえば、風や匂い、光、音…といった確かにそこに犯がいるような気配。そのうち思いつくといいな。

#ラン #犯 #親正 #リチャード #ヤブ

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