No.178

Reach of the sky

犯について思考整理
感情がぐちゃぐちゃな状態ですけど、そういう時の方がクリアな考えになるのはなぜ…

現在と過去をひとつにまとめて一冊にすると、どうしてもランじゃなく犯が主人公になってしまう。それが悪いわけではないけど。

本人は節目節目で名前をはじめ色んなものを捨てたり変えたりしてるわけで、散々言ってるけど自分が何者か分からず、核がないから、彼の視点は最後の最後でしか出てこない。

そうなると各章ごとにランやメニー、ヤブ、レックスの視点で追うしかなくて、そこで彼らが惹かかれたのは共通して「指」と「優しさ」

指については悪いことだとしても神聖な儀式のように見えたり、年齢にそぐわない官能さとか…各々感じ方は違うんだけど。もうひとつは犯自身が自覚しているかは別として彼には自己犠牲の精神があると思ってて、それゆえの優しさになってる。

多分、彼らは大なり小なり犯に対して崇拝じみた感情を抱いていて、でもその理由はハッキリしない、そういう男。自堕落で社会的に見ると負け犬なんだけど、なぜか惹かれてしまう人、現実でもたまにいるよね…

ランと犯の話は「孤独を埋める行為」が核としてあるけど、それを埋めきって死ねたのは犯だけで、彼がいなくなった後のランはどうやってそれを埋めていくのだろうと考えたりして、もうダメ。
この子はあまり深く考えるタイプではないから…で済ませれる問題ではないけど、そこまでネチネチ考えることか?とも。もう何がこの子にとって正解なのか分からん。ただ「取り戻すためになにをする?」となるのもランなので、この辺りは16〜27才くらいで徐々に築き上げたい。

話が逸れた。
とにかく犯は他者から見た彼の一部を組み合わせて作り上げるしかなくて、主人公としては曖昧。そもそも私がストーリーやメッセージ性を表現したいわけでもないから、これでいいと言えばいいけれど。

犯に対して崇拝じみた感情を抱いてる話は私自身にも言えることで、この人の話を書き切ることができたら私の創作は一旦終わりを迎えると思う。根拠はない。

私の創作は私にしか作れないと言って頂いたけど、本当にそう。ただ、それを言語化することが難しくて、その辺を今の技術で補えないかなというのが正直なところ。

#犯 #ラン #レックス #メニー #ヤブ

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